田井グループ

製造業

しごと紹介

田井グループ
株式会社田井鉄工、株式会社田井鉄工野間、ティ・アイ・イー株式会社、株式会社カミック、有限会社セントラル

1. 自動車の運転を支える縁の下の力持ち

自動車用電装部品や水中ポンプなどを手がける田井グループは大正7年に兵庫県西脇市で創業し、2018年に創業100周年を迎える。

西脇市の「西脇工場」のほか、多可町加美区の「加美工場」、中区の「中町工場」、八千代区の「野間工場」と合計4つの工場を持ち、各工場の強みを活かした複数の事業を展開する。

なかでも今回、メインで紹介するのが「加美工場」。自動車用電装部品関連、水中ポンプ関連、家庭用散水ポンプ関連、ダイカスト製品製造という4つの部門を持ち、総勢191名の従業員規模を誇る。

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加美工場が主に手がける製品の一つは、「オルタネーター」と呼ばれる自動車用電装部品のブラケット(外枠ケース)。

オルタネーターとはエンジンの回転を動力源として、自動車の各種電装部品の電力を発電する装置のこと。月間生産数は35万個を数え、そのすべてを三菱電機姫路製作所へ納めている。

オルタネーターのほか、自動車のエンジンを始動させる「スターター」のブラケットや、ハンドルの動きを補助する「電動パワーステアリング用モーター」のハウジング(ケース部品)も同グループの得意分野。まさに自動車を運転する際の「縁の下の力持ち」となる製品を数多く手がけているのだ。

2. 「多可町」から「世界」へ

田井グループの製品は、世界中の自動車メーカーの車種に使われている。

「だから従業員たちに言うんです。世界中の車を支えているという仕事の重み、品質の重要性を感じてほしい、と」

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そう力を込めるのは、加美工場の長谷川利夫工場長。昭和32年の入社以来、60年近くにわたって同グループの発展を支え続けてきた。

そんな長谷川工場長が仕事で大切にしているのが「人」。

「従業員たちがいきいきと働いてくれてこそ、企業に活力が生まれます。だから私は朝昼晩、工場内をパトロールするのが日課です。現場を見てまわると、工場内の雰囲気や人の動き、ものの流れがわかるからです」

巡回中に気になる従業員がいると必ず声をかける。

「そばに歩み寄って、『元気しとるか』いうてね。工場長の役目は現場の雰囲気を明るくして、気持ちよく働ける環境をつくることやと思っていますから」

3. 老若男女、働き甲斐のある会社

製造工場は男性が働く職場というイメージが強い。

しかし田井グループの加美工場を見学すると、女性の割合が多いことに気づく。

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「当社は男性はもちろん、主婦を始めとした女性の方々も多く働かれています。当社の自慢は男女問わず、従業員の適性や希望に応じた職場を提供できること。そして誰もがいつまでも元気でのびのびと仕事ができる環境を提供できることです」

そう説明する長谷川工場長の話を受けて、小松昭博さん(37歳)は仕事の魅力をこう話す。

「私の主な仕事は生産品質管理や原価管理、既存製品の改善などです。表舞台に立つ仕事ではないんですが、自分たちがつくった製品が社会の役に立っていると思うとやりがいがありますね」

小松さんは子どもの頃から工作が好きで、ものづくりに関わる仕事を求めて平成13年に入社した。現在は水中ポンプ関連を製造する部署で活躍している。

同グループでは小松さんのように30代はもちろん、10代、20代の若手からベテランまで、幅広い年齢層の従業員が働いている。

定年は60歳だが、定年を機に職を退く人はほとんどいないという。

「自分が元気なうちはいつまでも働き続ける。自分の定年は自分で決める。そうやって人生の基盤をつくれる企業風土のある会社なんです」と長谷川工場長は誇る。

4. チームワークを発揮して働ける地元人材、求む!

そんな田井グループではいま、好調な業績を受けて人材を募集している。

求める人材の年齢層に縛りはないが、「会社の未来を担う地元の若い人に来てもらえれば」と長谷川工場長。

「製造業なのでものづくりに興味があり、好奇心旺盛な方。何より高い志を持ち、新しいことに挑戦する意欲のある方を求めています」

さらに「周囲とのコミュニケーションを大切にできる人」を期待する。

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「ひとつの製品をつくり上げるまでには複数の工程があり、多くの人が製造に関わっています。チームで行動し、自分の仕事に責任感を持って真面目に取り組める方とともに働きたいですね」

具体的な募集職種としては、一つは検査工(外観検査および簡単な軽作業)の仕事。自動車電装部品の検査チェックの仕事で、女性の採用を希望している。

もう一つの募集職種は、機械工(製造補助および機械オペレーター)の仕事。自動車用電装部品関連の製造に伴う機械操作や在庫管理、品質チェックなどを担う。小松さんのように、ものづくりが好きな男性にとってはうってつけの仕事だ。

なお、今回は加美工場の募集となるが、中町工場と野間工場も同じく人材を募集している。

5.「世界に製品を届けたい」――そんな気概ある人はぜひ田井グループへ!

環境意識の高まりを受けて、いま自動車業界はハイブリッド車や電気自動車の開発と普及に力を入れている。

その動きを田井グループはいち早くキャッチし、今後、ハイブリッド車や電気自動車に搭載される駆動モーターの超精密加工部品の製造にチャレンジする予定だ。

「そのためにいま、クリーンルームを新たに建設中です。次世代技術に対応できる生産体制を整えることで、会社を未来につなげていく考えです」と長谷川工場長は展望を語る。

創業90余年の歴史を踏まえた技術と経験を礎に、いま田井グループは創業100年、さらにその先の未来を見据えた事業展開を模索している。

新たな事業が軌道に乗るかどうかは、すべて「人」にかかっている。『多可町から世界に向けて製品を送り出したい』――そんな気概のある人はぜひ同社の門を叩いていただきたい。




工場長紹介

株式会社田井鉄工野間 加美工場 工場長 長谷川 利夫氏

1. 繊維産業から自動車産業へ

私が入社した昭和32年当時は従業員が6人ほどでね。織物の町・西脇商店街の中心部に旋盤とガス溶接機があるだけの町の鍛冶屋みたいな会社でした。

それがいまや4つの工場を構え、従業員数は全社で総勢約450名。感慨深いですね。

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創業時の主な仕事は織物機械の改造や修理でした。しかし、日本は高度経済成長時代にいろいろな産業が勃興し、織物産業が次第に海外に移っていきます。そうした経営環境の変化を受けて、創業者の田井一三(かずみ)現会長は「繊維産業では生き残られへん」と危機意識を持ち、業態転換を決意されました。

そこで取引が始まったのが三菱電機姫路製作所です。

自動車産業が今後の日本経済を牽引する――日本の未来をそう展望した田井会長が、自動車用電装部品を手がけていた三菱電機姫路製作所とのお付き合いの中で仕事をいただけることになったんです。

ですが当時は織物機械の改造や修理をやっていたので、いきなり自動車関連の部品の製造なんてできません。

そこで昭和40年、西脇市野村町に鋳造(ちゅうぞう)工場をつくることになり、立ち上げを任されたのが私でした。入社8年目、若干24歳の若造でしたが、いい経験をさせてもらったと思っています。

こうして鋳造工場を立ち上げることで、三菱電機姫路製作所の仕事が受けられる体勢を整え、自動車関連事業が当社の主力事業に育っていきました。

さらに昭和45年には新明和工業の協力工場として、水中ポンプの生産を開始します。以来、三菱電機、新明和工業の協力工場として長く歴史を重ねてきました。

2. クレームから品質管理の大切さを学ぶ

とくに思い出深い出来事は、三菱電機姫路製作所に納めたFC(鋳鉄)鋳物の加工製品に不具合が発生したことですね。オルタネーターのFC鋳物でつくられたプーリ(滑車)に割れが生じる問題で、織物機械から自動車に切り替えた当初に突き当たった大きな壁でした。

問題をすべて処理し終わるまでに、2ヶ月近くかかったでしょうか。大変な経験でしたが、自動車メーカーとお付き合いをするには「いかに品質管理が大事か」という教訓になりました。

三菱電機の上層部の方には本当に懇意にさせていただきました。いま三菱さんは世代交代が進み、昔から知る人はほとんどいなくなりました。当社も若手にがんばってもらって、同じ世代同士で良い関係を築いてほしいですね。

3. 新潟の散髪屋に言われたひと言

中学を卒業した16歳でお世話になり、今年(2015年)74歳です。この会社の歴史とともに生きてきたみたいなものです。

田井会長には半世紀以上にわたり、本当にいろいろとご指導いただき、大変お世話になってきました。

会長との思い出はいろいろあり過ぎて、何を話していいやら……。

たとえば昭和38年、22歳の時に新潟で織機部品加工工場の立ち上げの際、現地で会長と一緒に散髪に行ったんです。会長と並んで髪を切ってもらっていると、店の人から「兄弟ですか」と聞かれましてね。17歳ほど歳が離れているんですが、嬉しかったですよ。

会長と姫路でお酒を飲んだときは、こんなこともありました。「お前運転せなあかんから、わしだけ飲む」とおっしゃっていたのですが、杯が進むと楽しくなってきたんでしょう、「お前も飲めや」とすすめられて。

「運転するから駄目です」と言うたんですが、「どっかに泊まったらええやろ」と。そういうことで2人で飲ませてもろてね。

ところがいざ宿泊先を探すと、どのホテルも満室なんです。それでどうしたかいうたら、これはほんまに笑い話なんですが、会長と2人でラブホテルに泊まったんです。何もなかったですよ(笑)。

会長は今年91歳になられました。「会長がおってのあいだ、私もがんばりまっせ」と言うてるんです。

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4. 地域とともに世界へ向けて

多可町加美区市原に工場を設立してもうすぐ30年になります。地域の皆さんのご協力を得て、多可町から世界に向けて多くの自動車電装部品を送り出してきました。

地域の方々へ安定した雇用の場をさらに多く提供していくためにも、自動車という日本の基幹産業に携わる仕事をベースに日々、技術を進歩させて成長を続けていきます。

加美工場と同様、西脇市の西脇工場、多可町の中町工場と野間工場でもたくさんの方々に働いてもらっています。若い方から年配の方まで、親しみを持って働いていただける企業づくりをめざしています。

今後も地域の皆さんとともに成長し、ともに世界に向けた仕事ができる企業として永続できるよう、企業基盤をさらに強固にしていきたいと考えています。



従業員紹介

瀧本英雄さん 入社10年目 38歳

もともと三菱電機姫路製作所で働いていたんですが、紹介を受けて田井グループの加美工場でお世話になることになりました。主な仕事は、工場全体の生産管理、品質管理を統括することです。

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なかでも重要な仕事は、製品の品質レベルを向上させることです。お客様の製品に対する品質要求レベルは年々高くなってきているので、その顧客ニーズに応えるのが当社の今後の課題であり、私の役割ですね。

仕事のやりがいは、現場の仕事環境を改善できたときです。

製品の全数を目視確認するため、不良品かどうか見分けがつきにくい製品が多いとチェックに時間と手間がかかります。機械設備に調整を加えたり、製造工程を見直したりするなどして製品の品質が良くなり、「検査がしやすくなった。不良品の数が減った」と言われると嬉しいですね。

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この仕事に向いているのは、ものづくりに興味のある人です。もっとも、「自分が製品をお客さんに届けるんだ」という意識の高い人は、どのような企業、職場でも通用すると思いますよ。

一緒に働きたいのは、たとえ同じような作業でもマンネリ化せず、自分の頭で考えながら仕事ができる人です。さらに欲をいえば、私たちでも気づかないような細かな不良に気づき、改善提案をしてくれる人。そして自分の意見を積極的に発言できる人。そんな方々に来てもらえると現場がさらに活性化してありがたいですね。

当社の田井社長が「メイドイン西脇」「メイドイン多可町」とよくおっしゃるんです。この言葉、とても気に入ってるんです。

地元の人に働いてもらい、「メイドイン西脇」「メイドイン多可町」の製品を一緒につくり、世界に向けて送り出していきたいですね。

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ライター:高橋 武男



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企業情報

会社名称 田井グループ
本社所在地 〒677-0044 兵庫県西脇市上野323
HP http://www.taitekko.jp/company/index.html
事業内容 製造業のうち発電用・送電用・配電用電気機械器具製造業