• 1. コンクリート型枠を専門に扱う会社
• 2. 目指すは、「コンクリート型枠といえばカネヨシ」
• 3. 職人技が求められる仕事だからこそ面白い
• 4. 男女問わず、若手が活躍できる現場
• 5. 若手社員インタビュー　営業部長　立岩一真さん

1. コンクリート型枠を専門に扱う会社

コンクリート用の「型枠」と呼ばれる製品を手がけています。例えばたい焼きをつくる際、魚の型（かた）に生地を流し込みますよね。それと同じで、型枠もコンクリートを流し込み、思いどおりの形状に仕上げる目的で使われます。

私たちが手がける鋼製の型枠は強度や耐久性、耐圧性に優れ、再利用もできるといった様々なメリットがあります。そのため大量のコンクリートを必要とする土建工事やビルの建設など、比較的規模の大きな現場で使われる機会が多いですね。わかりやすい例でいえば、道路の縁石やU字溝、川の側面に張りつけるコンクリートブロックを製造するための型枠を依頼されるケースがよくあります。

さらに型枠納品後の改造・修理も行うほか、スキーリフトの支柱や焼却施設ホッパといった型枠以外の製品も手がけています。2011年頃には、あべのハルカスの柱の部品もつくりました。日本一の超高層ビルを支えていると思うと気持ちが引き締まりますし、喜びも大きいですね。

型枠製造は繁忙期に仕事が集中するので、今後も本業で培った技術を活かしながら新規の事業領域を積極的に開拓し、経営のバランスをとっていきたいと思っています。

2. 目指すは、「コンクリート型枠といえばカネヨシ」

2016年には576㎡を誇る工場を新設しました。クレーンフック下は9m70cmと高く、17.5t（10t＋7.5t）1台、2.8t2台のクレーンを導入。従来の工場も含めると、延べ床面積は836㎡に広がりました。作業量が拡大し、効率も良くなったことで、より大型の製品を取り扱える環境が整いました。

兵庫県下にはコンクリート会社は多い一方、鋼製型枠を手がける業者は私たちが把握している限りほとんどありません。その強みを自覚しながら、お客様の用途やニーズに応える確かな品質の型枠を手がけてきました。「コンクリート型枠といえばカネヨシ」。そうお客様にさらに認めていただけるよう、自社製品をブランド化するのが今後の目標です。

3. 職人技が求められる仕事だからこそ面白い

型枠づくりは決して簡単な仕事ではないんです。現場に入ると汚れますし、溶接は顔が熱くなりますしね。なによりお客様が型枠を使う用途を正確に把握し、それに応える図面を設計し、寸法どおりに鉄鋼を切る、曲げる、つなげる高い技術が要求されます。

加えてコンクリート養生後、型枠をスムーズに取り外せるよう微妙なサイズ調整も必要になってきます。高度な職人技が求められるので慣れるまで時間がかかりますが、経験を積むほどに面白くなってくる仕事でもあるんです。

免許や資格は必要ありません。やる気と技術のある人、ものづくりに興味のある人であれば、きっとやりがいを見出してもらえる仕事だと思いますよ。

4. 男女問わず、若手が活躍できる現場

当社は40歳前半の工場長を筆頭に20代、30代の若手が活躍しています。さらに女性社員も現場でバリバリ働いているなど、男女問わず活躍できる会社です。ちなみに私は社員たちを食事に誘う機会が良くあるんですが、みんな喜んできてくれるのでほんと嬉しいです。

4年前に法人化して福利厚生面の充実を図っているほか、体を鍛えてもらえるようスポーツジムの年会費4万円のうち1万円の補助を出しています。さらに社員旅行の積み立てを従業員が自主的に行うなど、より良い会社づくりを現場主導で進めていってくれています。

私はよく社員に言うんです。「自分の給料は自分で稼げ」って。当事者意識を持って仕事に取り組んでもらいたいからです。失敗してもいいのでチャレンジし、それで赤が出たら、責任は社長である自分が取る。そうやって仕事をどんどん任せながら社員を育てていきたいですね。

5. 若手社員インタビュー　営業部長　立岩一真さん

19歳のときにカネヨシ鉄工にお世話になり、今年で7年目になりました。最初は型枠の整備で仕事を覚えていき、徐々に自分の手でつくれるよう技術を磨いていきました。

といっても1年や2年で覚えられるような仕事ではありません。鋼鉄は溶接すると曲がったり、縮んだりするんです。その変化をあらかじめ想定し、いかに設計どおりに仕上げるか、豊富な経験と高い技術が求められます。まだまだ半人前ですが、任せてもらえる仕事が増えてきたので責任の重さを感じています。

さらに「営業部長」という肩書きをつけてもらい、少しずつお客様のもとに足を運ぶ機会が増えてきました。社長の仕事を引き継ぐと、何かあった際も自分が前面に立って対処しなければなりません。社長が築き上げてきたお客様との信頼に傷をつけないためにも、技術をさらに磨き、良い仕事ができるようがんばっていきます。